PMFオーケストラ演奏会《プログラムA》(2013、7、13)

PMFオーケストラ演奏会《オール・ドヴォルザーク・プログラム》

PMF2013 の特別首席指揮者として当初イルジー・コウトが予定されていたが、健康上の理由で参加できなくなった。イルジー・コウトはチェコ出身でプログラムS・プログラムAは彼が立案したと思われる。今年のPMFオーケストラ演奏会のプログラムの1つが《オール・ドヴォルザーク・プログラム》となっていた。ロシアの指揮者ヴェデルニコフが代役を引き受けてプログラムは変更せずに指揮した。

出演:アレクサンドル・ヴェデルニコフ(指揮)
   ヴェロニカ・エーベルレ(ヴァイオリン)
   PMFヨロッパ、 PMFオーケストラ

演奏曲目《オール・ドヴォルザーク・プログラム》
  ドヴォルザーク:交響詩「真昼の魔女」作品108
          ヴァイオリン協奏曲 ィ短調 作品53
          交響曲第8番 ト長調 作品88

交響詩のジャンルはリストによって確立されたと言われるが、ドヴォルザーク(1841~1904)は9曲の交響曲を書き上げた後に交響詩を作曲した。彼は1895年にアメリカから帰国したが、1896年にチェコの国民的詩人カロル・ヤロミール・エルベンの「花束」という詩集に収められたバラード4編をもとに4曲の交響詩を書いた。12年4月の札響定期(548th)で第4作「野鳩」、13年4月の札響定期(558)で第1作「水の精」をエリシュカが取り上げた。今日の「真昼の魔女」は第2作である。
「母親がむずがる子どもを叱る時に、昼間に出る魔女を呼び覚ますと脅かすと、本当に魔女が現れ、気を失った母親が抱いている子どもの命を奪ってしまう」という話。ドヴォルザークはこの話の筋を忠実にメロディ化した。(ちなみに第3曲は「金の紡ぎ車」)

ヴェロニカ・エーベルレ(Veronika Eberle)は1988年ドイツ生まれ。サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルと17歳で初共演。これまでニューヨーク・フィル、ロサンゼルス・フィル、ロイヤル・コンセルトへボウ管などと共演。08年に初来日でN響と共演。

ドヴォルザークが残した唯一のヴァイオリン協奏曲。最も有名なチェロ協奏曲と比べて日本では聴く機会が少ない。オイストラフ、ミルシテインの古い録音とイヴァン・フィッシャー指揮ブダペスト祝祭管で諏訪内晶子が演奏するCDを聴くくらいで、この十年は生演奏で聴いた記憶がない。
ブラームスやメンデルスゾーンの曲に近い感じもするが、チェコ独特の民族舞踊や民謡の旋律に彩られている。ドヴォルザーク独特の美しいメロデイに溢れた曲。当時のヴァイオリンの名手、ヨーゼフ・ヨアヒムに献呈された。
エーベルレはこの曲の美しさを存分に表現。若手の俊英として爽やかな響きを届けてくれた。

PMF会期の前半は教授陣の出演の場面、特に管楽器の教授陣の出番が多い年もあるが、今年は休憩前のプログラムには教授陣は殆ど参加していなかった。つまり、アカデミー生だけでの演奏になっていた。それだけアカデミー生のレヴェルが高くなったとも言えよう。ところが実際にPMFヨーロッパ全員が揃った時の演奏とは、演奏のレヴェルがかなり違う印象。それも当然と言えよう。

今日も1時40分過ぎにKitaraのエントランス・ホールに着く頃に、前方を歩くキュッヒルさんの姿を目にした。今日は手ぶらであった。奥様とアーティスト・エントランスの方に向かって行った。その様子を見て午前中のリハーサルを終えて一端ホテルに戻り、今日の後半のプログラムにだけ出演するらしいことが推測できた。
 
第8交響曲は1889年の夏の終わりから秋の初めにかけて作曲された。その時期の自然に対する彼の愛情が最大限に表現されている。ボへミアの自然の美しさ、農民の姿、小鳥たちの様子がいろいろな楽器を通して歌われる。スラヴ民族特有の性格や色彩感が豊かに見られる。牧歌的で明るい活気に満ちた雰囲気。ドヴォルザークはまさに素晴らしいメロディ・メーカーである。美しい旋律が次から次へと生み出される。第4楽章はトランペットのファンファーレで始まり、この曲の主要主題の変奏で多種多様な面を描き、一体感を生み出している。この「第8番」は第9交響曲と共に名曲と言える。何度聴いても飽きない。
さすが、各パートを教授陣が率いるとオーケストラの安定感が断然違う。

今日で5日連続でKitaraに通ったが、こんな事は今までに無かった。何とか元気で、いつもと変わらす音楽鑑賞を楽しんだ。健康であることの幸せをかみしめた次第。長いブログが各コンサートの後に書けるか自信が無かったが何とか書き続けることができた。
「PMFウイーン弦楽四重奏演奏会」のブログだけがgoogleに載って、他のブログが見つからない。バボラークやキタエンコなどはgoo検索から見れる。http://teruoblog687.blog.fc2.com/blog-entry-115.html迄はすべて読めるが、最近のブログは直ぐ見つからないのが多い。探している方が結構いるようだが、blog-category-1.htmlから入ると、一覧があるのでアクセスしやすい。現在、125.htmlまで公開しているが、一応探すと、すべて読める。
自分自身はアクセス数にあまり関心が無いが、楽しみに読んでくれる人がいると書き甲斐があるということだけである。

*14日の芸術の森・野外ステージでのPMFオーケストラ演奏会で前期のプログラム終了になると思う。今回初参加の教授陣が多かったが、多分彼らは来年の第25回にも参加が期待される。例年にない暑さに見舞われた日々であったが、教授陣の皆様、お疲れ様でした。アカデミー生も疲れているでしょうが、直ぐ気分転換を図って、後期のプログラムに備えてくれると思います。また来週からのコンサートを楽しみにしています。 


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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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