PMFヨーロッパ・アンサンブル演奏会(2013.7.10)

PMFヨーロッパ・アンサンブル演奏会

出演:PMFヨーロッパ、 PMFオーケストラ・メンバー、沢木良子(ピアノ)

演奏曲目:
 アルビノーニ:トランペット協奏曲(トランペット:タマ―シュ・ヴェレンツェイ)
                 (トロンボーン:マーク・ガール)
                 (PMFオーケストラメンバー)
 モーツァルト:フルートとオーボエのための「魔笛」から
          (フルート:ワルター・アウアー)、(オーボエ:ヤナ:ブロジュコヴァ―)
 ドゥメルスマン:「ウイリアム・テル」の主題による華麗なる二重奏曲
          (ワルター・アウアー、ヤナ・ブロジュコヴァ―、沢木良子)
 テーリヒェン:ティンパニ協奏曲(ティンパニ:アントン・ミッタ―マイヤー)
                (ピアノ:沢木良子)
 シューベルト:八重奏曲(ライナー・キュッヒル(vn)、ダニエル・フロシャウアー(vn)、
         ハンス・ペーター・オクセンホーファー(va)、ヴィルヘルム・プレーガル(vc)、
         ボルスラヴ・フルトーク(cb)、ラスロ・クティ(cl)、
         ミヒャエル・ヴェルバ(fg)、ラデク・バボラーク(hrn)。

アルビノーニはヴィヴァルディと同時代のヴェネツィァの作曲家。後期バロック音楽の優雅な響きで管楽器10本による躍動感にあふれる演奏だった。
ヴェレンツェィはPMFには6回目だが、ベルリン・フィルからは10年から連続して唯一の参加者。

有名な歌劇を題材に編曲した器楽曲。馴染みのメロディが出てくる箇所も多く、とても楽しかった。ドゥスメルマンは「フルートのサラサーテ」とも言われたヴィルトゥオーゾだったそうである。
2人ともPMF初参加。

テーリヒェンは5月の札響定期演奏会で聴いたばかりだったが、ウィーン・フィルのソロ奏者の演奏は大きな体躯を生かしての演奏はさすがであった。テーリヒェンはベルリン・フィルのソロ・ティンパニ奏者でベルリンと東京で多くの日本人奏者を育てたそうである。
ミッタ―マイヤーはPMFには2000年以降6回目の参加。

後半のプログラムは演奏時間50分を要する大曲。楽器編成が興味深い。室内楽の楽しさは演奏者側からも、いろんな組み合わせが出来てより楽しいのかも知れないと思った。長時間の演奏でも聴衆の集中力は大したもの。日本の聴衆が外国の演奏家から鑑賞態度を褒められるのを実感できた気がした。ステ―ジ全体を見ているつもりでも、つい第1ヴァイオリンとホルンの音に耳が傾いているようだった。
演奏終了後も鳴り止まぬ拍手に応えてステージに何回も登場して、最後は「サヨナラ」のポーズ。

教授陣の演奏会にはアカデミー生も夜の時間は自由らしく、毎回会場で多くの姿を見るが、今日はその数が少なかった。アメリカ人特有の歓声や口笛での称え方が今回は無かったので気付いた。多分、日本の古典芸能「バイリンガル狂言」の公演を観に行った人が多かったのではないかと思った。(昨年、この時期に教育文化会館で同じ公演があってかなり多くのアカデミー生が来ていた。)

今夜の演奏会に出かける途中、思いがけないことがあった。地下鉄の中島公園駅を出てKitaraに向かう道で、後姿がキュッヒルさんらしき人がヴァイオリンのケースを持って歩いていた。6時40分頃で、楽屋入りには遅い時間かなと一瞬思った。公園内の自然を楽しみながら、奥様と思われる方とコンサート前にリラックスしている様子がうかがえた。
プログラムを考えると弦楽器の出番は休憩後なので、むしろ早く楽屋入りしたのかとさえ思い直した。後半のプログラムの前にリハーサル室でリハーサルをしていたのではないかと想像した。アカデミー生の指導や、演奏会などのスケジュールで体力もかなりいると思った。少しでも自由な時間は心安らぐ過ごし方をしているのかなと改めて想像してみたりした。

キュッヒルさんはインタビュ―で「自分はソリストになることを考えたことも無い」と答えた記事を読んだことがあるが、室内楽やオーケストラで他の音楽家と一緒に演奏することに喜びを感じているとのことである。演奏家にもそれぞれの生き方があり、固定観念は持たない方が良いと思う。



関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

fsuterry

Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
最新コメント
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR