PMFオーケストラ演奏会(プログラムS)(2013.7.7) 

PMFオーケストラ演奏会(プログラムS)
 
Pacific Music Festival 2013 SAPPORO(北海道・札幌、苫小牧、千歳、美唄、奈井江、仙台、東京など)が7月6日、札幌芸術の森・野外ステージで≪PMFオープニング・セレモニー&コンサート≫が行われて幕を開けた。24回目の国際教育音楽祭が7月31日まで開催される。

1990年の第1回からバーンスタインが創設した音楽祭を毎年楽しみにして聴いている。今年の首席指揮者は準・メルクル、客演指揮者はアレクサンドル・ヴェデルニコフで、教授陣としてウイーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターのライナー・キュッヒルをはじめウイーン・フィルのメンバー7人を含むPMFヨーロッパ(会期前半)やPMFアメリカ(会期後半)が参加する。

札幌コンサートホールKitaraでの7月7日(日)の演奏会

出演者:アレクサンドル・ヴェデルニコフ(指揮)、ラデク・バボラーク(ホルン)、
    PMFヨーロッパ、PMF祝祭合唱団、PMFオーケストラ。
[演奏曲目]
 モーツァルト:歌劇「魔笛」から 「序曲」
        ホルン協奏曲 第3番(ホルン独奏/ラデク・バボラーク)

 ワーグナー:歌劇「ローエングリン」から 「第1幕への前奏曲」、「第3幕への前奏曲」、
                     「婚礼の合唱」
       歌劇「タンホイザー」から 「序曲」、「入場行進曲」
 ヴェルディ:歌劇「アイーダ」から 「前奏曲」、「エジプトに栄光あれ」、「凱旋行進曲」

アレクサンドル・ヴェデルニコフ(Alexander Vedernikov)は、1964年モスクワ生まれ。2001年ボリショイ劇場の音楽監督に就任。03年にはロシア国立管の首席客演指揮者にも就任。09年6月、突如ボリショイ劇場の音楽監督を辞任。PMFには初めての参加。

ラデク・バボラーク(Radek Baborak)は、1976年チェコ生まれ。現在、世界最高峰のホルン奏者と称せられるほど評価の高い演奏家。94年、ミュンヘン国際音楽コンクール金管部門で優勝。弱冠16歳でチェコ・フィルのホルン首席(94~96年)、96~00年はミュンヘン・フィル、00~02年はバンベルグ響、02~11年はベルリン・フィルのホルン首席を歴任。ソロ・ホルン奏者としての活動に加えて、チェコ国内で室内楽の団体を作って室内楽の活動も行い、10年にはチェコ・シンフォニエッタを創設して指揮活動も行っている。日本の水戸室内管やサイトウ・キネン・オーケストラのメンバーとして毎年来日している。現在はフリーランス。PMFには初めての参加。

バボラークはKitaraには札響との共演のほか、昨年3月にヤクブ・フルシャ指揮のプラハ・フィルハーモニア管との共演で登場している。モーツァルトの「ホルン協奏曲第1番と第3番」を聴いて感動したことは今でも忘れられない。今回のPMFで最大の楽しみはバボラークの奏でるホルンの音色を耳にすることである。

モーツァルトのホルン協奏曲は4曲あるが、彼の生誕250年に当たる2006年に初めて聴いた以外は聴くことはめったに無い。昨年のバボラークが自由自在にその楽器から生み出す素晴らしい音色に魅せられてしまった。「ホルン協奏曲」はとても親しみのある曲になった。今日も彼の演奏に聴き惚れた。ホルンからあんな美しい音が出てくるのが信じられないくらいである。特に息継ぎも難しいカデンツァの演奏は特筆もので驚嘆するばかり。詳しくは解らないが、ベルの中に手を入れて音色を変化させるらしい。11日には、小ホールでステージの近くから鑑賞できるので楽しみである。
聴衆の割れんばかりの拍手と歓声に応えて、アンコールに「ブラドルリチェ:アルペン・ファンタジー」を演奏してくれた。作曲者名は全然知らないが、曲名からイメージ出来るようなメロディ。

次のプログラムは、2013年が記念年のワグナーとヴェルディの特集。

「ローエングリン第1幕への前奏曲」は純粋無垢な若者の物語が静かな美しい音楽で紡がれる。幻想的な雰囲気に包まれる。「第3幕への前奏曲」は、ローエングリンとエルザの結婚式の直前に演奏されるので明るく力強い音楽。「婚礼の合唱」が声高く歌われる。前奏曲は単独で演奏会でしばしば演奏されるが、合唱は久しぶりである。

≪タンホイザー≫は中学生の時から曲名だけは覚えているが、オペラは観たことが無い。CDで序曲やオペラの一部は聞いているので、合唱の伴う「入場行進曲」は耳慣れている。残念なことに映像として頭に明瞭に描けない。

プログラムの最後は≪アイーダ≫。オペラを実演で2回、映画で1回観たことがあるので、有名な「凱旋行進曲」はオペラでの場面を思い浮かべながら聴いた。P席後方からトランペット16本がホールに響き渡る様子は壮観。大合唱を伴って力強い音楽がKitara大ホールに響き渡るのを聴くと実に爽快な気分になるものである。

指揮者のヴェデルニコフはボリショイ劇場の音楽監督を10年も勤め、ミラノ・スカラ座やフェニーチェ歌劇場などヨーロッパの歌劇場への客演も多くて、オペラが得意なようでドラマティックな指揮ぶりが印象的であった。

今日は期待以上の演奏会で大いに楽しめた。例年PMFのコンサートは5・6回聴いているが、今年は過去最多の9回聴く予定である。









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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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