第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール ファイナルと入賞者

本選(Final Round)の演奏が始まった。1人2曲のコンチェルト演奏が1日3人の割合で4日間に亘って繰り広げられる。

◎ベアトリチェ・ラナ(イタリア):ベートーヴェン第3番、プロコフィエフ第2番
◎ニキタ・ムンドヤンツ(ロシア):プロコフィエフ第2番、モーツァルト第20番
◎フェイ・フェイ・ドン(中国):ラフマニノフ第3番、ベートーヴェン第4番
◎阪田知樹(日本):モーツァルト第20番、チャイコフスキー第1番
◎ショーン・チェン(アメリカ):ベート-ヴェン第5番、ラフマニノフ第3番
◎ホロデンコ(ウクライナ):プロコフィエフ第3番、モーツァルト第21番

13名の審査委員は6人のうちで1位に最もふさわしい出演者の名前を書き、7人以上の審査員から名前を挙げられた人が自動的に1位となる。7人の審査委員から名前が挙がらなかった場合は上位2名の間で審査員が再投票する。審査結果の発表と表彰式は最終日に行われる予定。2013年の栄冠は誰の手に?

指揮はレナード・スラットキン(Leonard Slatkin)でオーケストラはフォートワース交響楽団。
スラットキンは1944年ロスアンゼルス生まれ。国際的に広く知られたアメリカ人指揮者。現在はデトロイト響の音楽監督。1979~96年までセントルイス響の音楽監督を務め、ニューヨーク・フィルの常連指揮者としても活躍した。1988年10月にはロンドン・フィルを率いて札幌公演を行った。度々、来日してN響と共演を重ねている。
地方のフォートワース響との今回のコンクールでの共演に些か驚いたが、オンデマンド・ビデオで見る楽しみが増えた。

ファイナル第1日と第4日がアメリカ音楽協会との協定でオンデマンドが無くなってしまい残念だった。ホロデンコの「プロコフィエフ第3番」の演奏には驚嘆! プロの領域に入る圧倒的な迫力ある演奏は聴く者の心を捉えて離さない。第3楽章などは楽しんで弾いている様子が見てとれた。優勝に異論を挟む余地は無いほどの感動的な演奏。ラナの「プロコフィエフ第2番」も凄かった。予選とは全く違う曲調で強烈な印象を与える見事な演奏。〈月刊ぶらあぼ〉が彼女の演奏に“Brava”とツイートしていて面白いと思った。(イタリアでは女性には{ブラーバ}と叫ぶと聞いている。)

最終日に結果発表と表彰式があり、3位までの受賞者が決まった。
 第1位 ヴァデイム・ホロデンコ(26歳) 室内楽賞、現代作品演奏賞を受賞。
 第2位 ベアトリチェ・ラナ(20歳) 聴衆賞を受賞。
 第3位 ショーン・チェン(24歳)
*日本の阪田知樹(19歳)は惜しくも入賞を逃した。6人のファイナリストを称えてツイッターで“Bravi”とつぶやいている人が結構いるのに注目した。(アメリカでは日本と同様に“Bravo”が一般的かなと思っていた。イタリアでは複数の人には{ブラービ}と声を掛けるらしい。)

*ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールの優勝者で現在、最も有名になっているピアニストはラドゥ・ルプー(1966年)。 近年は2005年優勝のアレクサンダー・コブリン以降の出演者のレヴェルが高くなっているように思われる。1989年優勝のスルタノフは95年ショパン国際コンクールで1位なしの2位に入賞して活躍を期待されたが早逝した。このコンクールの知名度は今後一層高まるものと確信する。前回優勝の辻井伸行とハオチャン・チェンは順調に成長しているので大成して有名なピアニストになることが期待される。

*次のURLでオンデマンドが見れます。
http://www.cliburn.org/landing.html
THE CLIBURN, On Demand Video の欄をそれぞれクリックすると第1次予選からのコンサートを日程と出演者名を選んで見ることができます。
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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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