加古 隆 40thアニヴァーサリー・ピアノ・コンサート

加古隆(Takashi Kako) 40th Anniversary Piano Concert                
加古隆は毎年のようにKitaraの小ホールでコンサートを開いている。一度は聴いてみようと思っていたが今日の午後初めて彼のコンサートに出かけた。会場はほぼ満席で空席は2・3席しか見当たらなかった。女性客が約8割を占めていて些か驚いた。

プログラム
 第1部は「ジブラルタルの風」、「森と人の約束」、「チトン通り11番地」、「古代より星は」、「キルトの家」、≪シネマ・メドレー≫、「湖沼の伝説」。
 第2部は「ポエジー」、ピアノ組曲≪クレー≫より「秋を告げる使者~冬の山」、白梅抄ー亡き母の、 組曲≪パリは燃えているか≫ 〈イントロダクション〉、〈ザ・サード・ワールド〉、〈睡蓮のアトリエ〉、〈パリは燃えているか〉。

彼は1973年、当時パリ国立高等音楽院でオリヴィエ・メシアンに作曲を学んでいて、メシアンの講義に出ることは余りなくてピアニストとしてパリでデビューした話は知っていた。メシアンに興味を持った時に、他のクラシック音楽のピアニストに加えて彼の名を知ったのは5・6年前のことである。
昨年だったと思うが、彼がパリで過ごした生活とメシアンゆかりの教会を訪ねる特集番組をテレビで観て、今年は必ず加古隆のコンサートを聴いてみようと計画に入れたのである。(授業には出なかったが、メシアンに認められて目を掛けられていたらしい。)

テレビで自分の思い出の地をたどりながら語る姿とピアノを弾きながら、これまでの40年を振り返る姿は一貫している。非常に物静かな雰囲気が滲み出ていて、謙虚で知的で上品である。ピアノを弾く姿も気品が漂う。同じジャズでも彼の音楽は一味違う曲になっている。

曲の説明に頷きながら、曲に深く想いを寄せている客がかなり目立った。私自身は≪シネマ・メドレー≫の〈白い巨塔〉、〈博士の愛した数式〉、〈最後の忠臣蔵〉を聴いて、テーマ曲が加古隆作曲なのかと思ったくらいである。第2部の最初の曲でイギリス民謡「グリーンスリーヴス」のメロディの部分は聴いたことがあった。〈パリは燃えているか〉は詳しくは知らないが、テレビ番組で話題になって題名だけは記憶にあった。
そんな程度の知識しかなかったが、どの曲も澄んでいて透明な感じがした。彼の紡ぐ音は美しい。アンコール曲は「鎮魂歌」、「黄昏のワルツ」。

《ピアノの詩人》と呼ばれるに相応しいピアニストのコンサートであった。 



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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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