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オルガン・ウインター・コンサート 2018

[札幌コンサートホール開館20周年]

Kitara恒例のOrgan Winter Concertは札幌雪まつりの開催時期に開催されている。この機会に本州からKitaraを訪れる観光客の姿を見るのも嬉しいことである。

2018年2月4日(日) 15:30開演  札幌コンサートホールKitara大ホール

オルガン/ マルタン・グレゴリウス(第19代札幌コンサートホール専属オルガニスト)

〈プログラム
 J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
        「シュープラー・コラール集」より “目覚めよ、と呼ぶ声あり” BWV645
 ダカン:異国風のノエル
 ヴィヴァルディ:「四季」より “冬”  第2楽章 ラルゴ
 モランディ:序奏、主題と変奏、終曲 第1番 へ長調
 グレゴリウス:日本とポーランドの曲に基づく即興演奏
 フランク:「3つの小品」より 第2曲 カンタービレ ロ長調
 ヴィドール:オルガン交響曲 第5番 ヘ短調 作品42-1より 第5楽章 トッカータ

地下鉄中島公園駅を降りた際の人の群れからKitaraへ向かう人々の熱気のようなものが辺りを包んでいた。昨日の札響の演奏会に臨む人々とは少々違う人たち。寒さは厳しいが降雪もなくて好天に恵まれ、しかも、ワンコインで鑑賞できるコンサートとあって子ども連れの家族や若いカップル、Kitaraを初めて訪れる観光客と思われる人の姿もあった。開演前のホールは満席状態で聴衆の期待度が高まっていた。
今回のオルガン鑑賞は手鍵盤と足鍵盤が見えるRA席の端の方に座ろうと決めていた。譜めくりストがいる場合は必ずしも望みが叶うわけでもない。数曲の演奏に譜めくりストが立っている場面があったが、幸いオルガニストの手と脚の動きは見れた。

バッハの2曲は最も人々に親しまれている曲。曲の趣は違うのが、手鍵盤と足鍵盤の使い方で分かった。手鍵盤は4段あるが、荘重な音を出す第3・4手鍵盤を使うのが第1曲。第2曲が第2・3手鍵盤。超低音の足鍵盤は各曲で随時、使用される。

第3曲と第4曲は冬がテーマのタイムリーな選曲。ヴィヴァルディは有名だが、初めて名を聞くダカンはヴィヴァルディとほぼ同時代のフランスの作曲家だそうである。フランス語の「ノエル」は「クリスマス」の意。第2・3・4手鍵盤を用いていたのが目を惹いた。

モランディは19世紀イタリア音楽に演劇的な効果をもたらした作曲家とグレゴリウスは述べている。曲のタイトルに従って聴くとオペラの流れのように展開される音楽。第1・4手鍵盤、第2・3手鍵盤の使用で、曲調の変化も効果的で、大きな響きでフィナーレ。

グレゴリウスが得意な即興演奏を聴くのは3度目になるが、今回は歌われた日本の音楽のメロディが何だったのか見当もつかなかった。前2回と違って、誰もが直ぐ判るほどのメロディではなかったようである。

フランクとヴィドールは有名な作曲家。オーケストラのような多彩な音色や響きを生み出す曲作り。「カンタービレ」は第4、第2手鍵盤が交互に使われ、第3手鍵盤や足鍵盤を合わせて用いられる意外な展開。

ヴィドールの「オルガン交響曲」ではパイプオルガンが持つ音の多様性を発揮して、ストップを使って予めレジストレーションされた音と相まって管弦楽曲のような音楽。50分弱のコンサートを締めくくるのに相応しい曲であった。

オルガン・リサイタルでチケット完売になったことが過去に数回あるが、グレゴリウスはホールの座席を埋めた客に日本語で挨拶して、一段と大きな拍手を浴びた。アンコール曲も日本語で紹介して、「バッハ:主よ、人の望みの喜びよ」を演奏。
ホールが聴衆で埋まるのは嬉しい。気分が高揚して音楽を楽しめ、帰路に着く足も軽くなる。
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Kitara開館20周年記念 オルガン・ガラコンサート

札幌コンサートホールKitaraは開館した翌年1998年から1年ごとに若い専属オルガニストを招聘している。彼らは一年間の活動を通して多大な経験を積んで、任期終了後は世界各地で活躍している。今回は初代と第2代オルガニストを迎え、第19代オルガニストの3名によるガラコンサート。

2017年12月9日(土) 15:開演  札幌コンサートホールKitara大ホール

〈出演〉パスカル・マルソー(初代)、イヴ・ラファルグ(第2代)、 マルティン・グレゴリウス(第19代)
〈Program〉
 マルシャン:オルガン曲集 第3巻より グラン・ディアローグ(独奏/マルソー)
 J.S.バッハ(ポヴェ編曲)4台のチェンバロのための協奏曲 イ短調 BWV1065(独奏/マルソー)
 アラン:リタニーJA119(独奏/マルソー)
 ベートーヴェン(ラファルグ編曲):交響曲第7番より 第2楽章(独奏/ラファルグ)
 ラファルグ:Kitaraファンタジア(独奏/ラファルグ)
 ヴィドール:オルガン交響曲第6番 ト短調 作品42-2より 第1楽章(独奏/ラファルグ)
 ナシ:オルガンとピアノ、チェンバロのための子守歌 第11番 作品100
    (オルガン/グレゴリウス、 ピアノ/マルソー、 チェンバロ/ラファルグ)
 ブルーナ:聖母マリアの連祷による第2旋法のティエント(独奏/グレゴリウス)
 メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ イ長調 作品65-3(独奏/グレゴリウス)
 デュプレ/行列と連祷 作品19-2(独奏/グレゴリウス)
 即興によるソナチネ
   マルソー:プレリュード、 ラファルグ:アダージョ、 グレゴリウス:トッカティーナ
 チャイコフスキー(ラファルグ編曲):バレエ音楽「くるみ割り人形」組曲 作品71aより “花のワルツ”(オルガン連弾/マルソー、グレゴリウス、 ピアノ/ラファルグ)

Pascal Marsaultは1973年、フランス生まれ。1998-99年、札幌コンサートホール初代専属オルガニスト。Yves Lafargueは1969年、フランス生まれ。1999-2000年、札幌コンサートホール第2代専属オルガニスト。 Martin Gregoriusは1991年、ポーランド生まれ。2017年9月、第19代札幌コンサートホール専属オルガニストに就任。

3人のオルガニストが各々3曲のオルガン曲をそれぞれ約25分間の演奏。Kitaraの音色を生かした曲が演奏されたが、ラファルグは耳慣れた交響曲の編曲ものと自作の作品(*2008年のKitaraのリサイタルで披露された)で個人的には興味が持てた。
オルガン曲で耳慣れたメロディを持つ曲は相変わらず、バッハの「トッカータとフーガ ニ短調」など、ほんの数曲だけである。ヴィドールの「オルガン交響曲第6番」は何度か耳にしてはいるが、旋律に親しむまでには至っていない。

オルガン、チェンバロ、ピアノという3つの楽器での演奏は興味深かった。「即興によるソナチネ」は三人三様の即興演奏で楽しかった。Kitara開館20周年の祝いを込めて“Happy Birthday”、“おぼろ月夜”のメロディが使われていて、集中力を高めて聴けた。
最後のプログラムは3人の共演で、12月に演奏される機会の多い「くるみ割り人形」から、人々に最も親しまれている「花のワルツ」は聴衆を喜ばせた。今回のガラコンサートに対する関心が高くて、1500名くらいの人が聴きに来ていたと思う。

演奏終了後に、3人がそれぞれ日本語で挨拶して、アンコールに前例のない6手によるオルガン演奏。曲は「パガニーニ:ラ・カンパネラ」。

歴代19人の専属オルガニストのコンサートは全員聴いている。マルソーは10回、他のオルガニストは平均4・5回になるが、Kitaraに帰ってくるオルガニストが増えているのは喜ばしい。オルガンを身近に感じて、気軽にKitaraに足を運ぶ切っ掛けになるような試みにも繋がるコンサートであった。
 

第19代Kitara新専属オルガニスト デビュー・リサイタル

9月に着任する札幌コンサートホール新専属オルガニストのFirst Concert は例年10月に開催されている。第19代Kitara専属オルガニストはポーランド出身のMartin Gregorius(マルティン・グレゴリウス)。Kitaraでの愛称、マルタンは1991年生まれで、5年前の第12代のカチョルに続くポーランドからのオルガニスト。ポーランドはPMFにも毎年アカデミー生が参加するほど音楽家を多く輩出している国。

マルタンは母国の音楽大学卒業後、パリ国立高等音楽院、リヨン国立高等音楽院に学ぶ。2017年、ポーランドのパデレフスキ国立音楽アカデミーにてオルガン演奏の博士号を取得。これまでにヨーロッパ各国でコンサートを開催し、国際オルガン即興コンクール優勝の実績も有する。

2017年10月7日(土) 14:00開演  札幌コンサートホールKitara大ホール
〈Program〉
 リュリ(グレゴリウス編曲):バレエ音楽「町人貴族」組曲より “序曲”ほか2曲。
 J.S.バッハ:パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582
デュリュフレ:オルガン組曲 作品5より “シシリエンヌ”
 サヴァ:踊る絵
 シューマン:ペダル・ピアノのためのスケッチ 作品58より
 グレゴリウス:即興による舞踏組曲

演目の中でバッハとデュリュフレの曲は偶々CDがあるが、メロディが思い浮かぶほど聴きこんではいないので慣れ親しんでいるわけではない。シューマンのオルガン曲はタイトルさえ耳にしたことがない。
上記のほかに作曲者不詳の曲も2曲演奏された。

リュリは17世紀の宮廷作曲家。ルイ14世の時代に作られた祝宴のための音楽。壮大な序曲とともにバレエの舞台が幕を開ける。楽器の王様と呼ばれるオルガンの迫力ある音色で舞曲が繰り広げられた。

バッハの曲で「トッカータとフーガ ニ短調」だけは何十回も聴く機会があって慣れ親しんでいる。他はタイトルが分る曲は数曲あるが、よく分らない。スペインに起源をもつ舞曲“パッサカリア”は何度も繰り返される主題と20の変奏、最後にフーガ。
前曲と違って重厚感のある響きと音楽の豊かさを感じれた。

シシリエンヌはイタリアのシチリア起源の牧歌的な踊り。多くの作曲家が様々な楽器用に曲を書いている。デュリュフレのこの曲は3曲構成の組曲の1曲。Kitaraの第11代オルガニストのシンディ・カスティーヨのCDに曲が入っていた。彼女には日本語を定期的に教えていて交流の機会が多かったので、曲と共に懐かしく過去を振り返った。彼女は極めて明るい人柄だったが、この曲は憂いに満ちた曲想のなかにも20世紀の時代の雰囲気を感じ取れた。

サヴァは初めて聞く名前だが、ポーランドの作曲家という。バルトークの民族舞曲などに影響を受けたようである。軽やかで明快な曲調でオルガンの特徴を生かして現代的な音の響きを創り出していた。

後半に14世紀、16世紀の作曲者不詳の音楽が演奏された。古い資料から舞曲の起源を探ったようである。余りに時代を遡ったのでピンと来なかったが、音楽そのものは舞曲のつながりとして何となく耳に入ってきた。

シューマンの曲はロマン派時代の音楽の中で普及したワルツ風舞曲として取り上げられたのかもしれない。

最後の曲はマルタン・グレゴリウスが舞踏曲として即興的に綴った調べ。演奏時間が15分で充実した演奏が続いた。日本の唱歌「もみじ」のメロディも入り、最後には「ソーラン節」を思わせるメロディも入って聴衆を大いに喜ばせた。

“デビュー・リサイタル”のプログラムとしては極めて個性的だと思ったが、今後も即興演奏を含めて特色のあるオルガン演奏会に繋がるのかもと思った。
演奏終了後に、“皆さん、こんにちは。 気に入っていたただけて嬉しいです。これから一年間よろしくお願いします。”と言って、アンコール曲に「チャイコフスキー:くるみ割り人形より “金平糖の踊り”」を演奏した。チェレスタの響きがオルガン曲として非常に心地よくリズミカルに響いた。馴染みのメロディに拍手大喝采が沸き起こって聴衆も大満足の様子であった。


オルガン・ウィンターコンサート 2017 ~ハンガリーからの贈りもの~

毎年恒例のKitara主催のオルガン・ウィンターコンサート。さっぽろ雪まつりの期間中に開催されている。数年前からは地下鉄中島公園駅とKitaraを結ぶ道がスノーキャンドルで灯される「ゆきあかり街道」となっている。オルガンを楽しんだ後はロマンティックな雰囲気を味わえる通りとなる。このコンサートは毎年のように聴いているが、昨年は脊柱管狭窄症による歩行困難でチケットを無駄にした。
今年は2000年9月から1年間、第3代札幌コンサートホール専属オルガニストを務めたハンガリー出身のファッサン・ラスロがリサイタルを行った。彼が出演したコンサートは03年に2回、04、08年に続いて今回が5度目だと思う。
昨日までにチケットは完売していて当日券はなし。広いエントランス・ホールは入場を待つ人々で長蛇の列をなしていた。

2017年2月11日(土) 15:00開演  札幌コンサートホールKitara大ホール

〈Program〉
J.S.バッハ:トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV564
モーツァルト(サットマリー編):教会ソナタ第17番 ハ長調 K.336
メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ ハ短調 作品65-2
ワーグナー(リスト編):歌劇《タンホイザー》より 「巡礼の合唱」
リスト(ファッサン編):チャールダーシュ・オプティスネ
バルトーク(ファッサン編):15のハンガリー農民の歌より 「古い舞曲」
アンタルフィー=ジロシュ:黒人霊歌によるスケッチ
ファッサン:「雪の降るまちを」による即興演奏

Fassangは1973年、ブタペスト生まれ。98年にリスト音楽院を卒業後、パリ高等音楽院に学ぶ。2000年から1年間の滞日のあと、数々のコンクールの受賞歴を誇る。02年カルガリ国際オルガンコンクールの即興部門で優勝、04年シャルトル国際コンクール優勝。リスト音楽院教授としての活動とともに国際コンクールの審査やコンサートで国際的に活動している。14年よりパリ国立高等音楽院でも教鞭を執る。

500円で休憩なし1時間の昼間のコンサートは家族連れや若者が目立った。雪まつりで来札した観光客と思われる人々の姿もあった。ワンコインで気軽に楽しめるオルガン・コンサートのチケットが完売になることは偶々ある。本日のプログラムも興味をそそるものではあった。巧みなプログラミングで変化に富む曲が用意されたいた。

前半3曲は3人の作曲家によるソナタ作品。
バッハが書いた250曲ほどのオルガン曲のうちで、「BWV565」は歴代の専属オルガニストが就任時の最初のコンサートで演奏する曲で毎年耳にする最も有名な曲。本日の演奏曲「BWV564」はイタリア協奏曲様式の影響を受けて書かれた3楽章構成の作品で、コンサートでも度々演奏されて親しまれている。
今日は2階中央席が満席で、オルガニストの手と足が見える2階RA席に座った。「トッカータ」が先ず手鍵盤の演奏で始まり、直ぐ足鍵盤による演奏がかなり長く続いた。力強い超絶技巧の演奏を興味深く観察できてラッキーだと感じた。「アダージョ」では抒情的な旋律が歌われ、続いて躍動的な「フーガ」でフィナーレ。約15分の曲中、第2曲のあとで拍手が起こったが止むを得ない。

モーツァルトは教会ソナタ」というジャンルの作品を何曲か書いているという。本日の作品は弦楽器とオルガンで演奏されるものを、ハンガリーのオルガニストがオルガン独奏曲に編曲したそうである。
続いて、バッハの作品の再評価に貢献したメンデルゾーンがバッハに敬意を表して書いたオルガン曲。ファッサン・ラスロの解説によると、最終楽章のフーガはバッハの作品に似て、小さな流れで始まった川がやがて大海に到達するかのように構成されている。

後半はハンガリー出身の偉大なピアニスト・作曲家リストとバルトークの作品を中心に構成。

「タンホイザー」はワーグナーのオーケストラ作品で親しまれている。リストがピアノ曲用に編曲した「巡礼の合唱」をオルガン曲として聴くのは今回が2回目であるが、力強い曲が柔らかい音で始まり、最後には音が消えていくような瞬間を聴き入った。

「チャールダーシュ」はハンガリーの民俗舞曲として知られ、モンティのヴァイオリン曲が有名である。“固執したチャールダーシュ”の意味をもつ「チャールダーシュ・オプスティネ」はモチーフが何度も繰り返される。昨年11月に他界したハンガリーが生んだ偉大なピアニストで指揮者としても活躍したゾルタン・コチシュのピアノ演奏をファッサンは子どもの頃にLPレコードで熱心に聴いていたという。コチシュを偲んでオルガニスト自身の編曲で演奏された。

バルトークはハンガリーの偉大な作曲家で、ハンガリー人はバルトークの民俗音楽なして育っているとは考えられないほどである。彼の管弦楽作品や弦楽四重奏曲がKitaraでは演奏される機会は多い。民俗楽器で演奏される農民の歌に親しむ環境で育ったファッサンがピアン作品をオルガン曲に編曲してハンガリーの民俗音楽文化を広げる意欲を感じた。

※Kitara3代目専属オルガニストはラスロと記憶していた。ファッサンと言う名はハッキリ記憶していなかった。やっと気づいて思い出した。ハンガリーでは日本と同じように名前は姓が先で名が後にくる。バルトーク・べーラがハンガリーでの名前。欧米式の影響でベーラ・バルトークと日本語で書かれていることもある。

アンタルフィー=ジロシュは初めて耳にする名。バルトークと同時期にリスト音楽院で学び、オルガンのヴィルトゥオーゾで即興演奏家・作曲家として活躍したという。リスト音楽院教授、ハンガリーの大聖堂のオルガニストを務めた後にアメリカに移住。
黒人霊歌とジャズ風の曲を聴きながらアメリカ人の作曲のように思えて非常に聴きやすい曲になっていた。後で解説を読んで成程と思った。ファッサンはリスト音楽院オルガン教授の前任者のひとりとして彼を偲んで演奏した。
この種のオルガン演奏は世代を超えて人々の心に染み入る音楽として聴けてとても新鮮だった。

※ハンガリーで育ち、アメリカに移住して世界的な指揮者として活躍したジョージ・セル、ユージン・オーマンデイ、ゲオルグ・ショルティ、フリッツ・ライナーなど偉大な指揮者の名が浮かんでハンガリーの音楽界が一時代を築いたことに思いを致した。

最後の曲はファッサン得意の即興演奏。彼がKitaraで収録したオルガンCD「バッハ&リスト オルガン名曲選」にも即興演奏も含まれていた。また、その後のKitara出演時にも即興演奏を行っていた。日本で愛唱される「雪の降るまちを」をテーマに、自由自在にKitaraのオルガンを操って日本らしい情緒溢れるメロディを奏でた。

最初から最後まで暗譜で弾き切った。変化に富んだプログラムで聴衆を惹きつけ、ブラヴォーの声が上がるほどに魅力的な演奏であった。経験を積んでパリ国立高等音楽院でも指導者を務めるほどのオルガニストになっていることが頷ける素晴らしいコンサートであった。

最後にマイクを手にメモ用紙を見ながら日本語で挨拶して拍手を浴びた。アンコール曲は「ジャズ即興演奏」。

多くの人が苦労して作った「ゆきあかり街道」に火が灯っていたが、4時過ぎの時間では周囲が明るすぎて人々が注目するイヴェントにならなかったのは残念であった。まつりを盛り上げる雰囲気が空回りでは企画した人たちの努力が実らず気の毒であった。

ダヴィデ・マリアーノ デビューリサイタル(Kitara専属オルガ二スト)

2016年10月8日(土) 14:00開演  札幌コンサートホールKitara大ホール

第18代札幌コンサートホール専属オルガニストは今回初めてイタリアから赴任する。札幌市は毎年1人若手のオルガニストをヨーロッパから招いている。これまではフランス人が多かったが昨年はアメリカから初めてオルガニストを迎えた。
ダヴィデ・マリアーノ(Davide Mariano)は1988年、イタリア生まれ。イタリア、ウィ―ンの音楽院に学び、オルガンとチェンバロの修士号取得。2008年以降の国際コンクールで優秀な成績を収めている。2015年にパリ高等音楽院でミシェル・プヴァ―ル、オリヴィエ・ラトリ―らに師事。16年、アーテイスト・ディプロマ・オブ・オルガンを取得。これまでに、ウィ―ン楽友協会大ホールやマドリード国立音楽堂をはじめ欧米やアジア各国でコンサートを行うほか、ヨーロッパ各地の音楽祭に出演。

〈Program〉
 J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
 クープラン:「修道院のためのミサ」より ティエルス・アン・タイユ
 ヴィヴァルディ(J.S.バッハ編):協奏曲 イ短調 BWV593
 モーツァルト:アンダンテ ヘ長調 K.616
 J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ト長調 BWV541
 ヴィドール:オルガン交響曲 第6番 ト短調 作品42-2より 第1・4楽章
 ヴィエルヌ:幻想的小品集より 即興曲 作品54-2
 ボッシ:スケルツォ ト短調 作品49-2
 ギルマン:オルガン・ソナタ第1番 ニ短調 作品42より 第3楽章

前半5曲は18世紀までのオルガン音楽。「バッハ:トッカータとフーガ」は最も有名なオルガン曲。Kitaraでオルガンを聴き始めてからCDやコンサートで何十回も聴いている。オルガン曲を聴いてすぐタイトルが分るのはこの曲ぐらいである。自由な即興演奏は何度聴いても親しみが湧いて飽きない。

バッハはヴィヴァルディの協奏曲をオルガンとチェンバロのための作品に編曲している。「ニ短調 BWV596」が第15代オルガニスト、カチョルのCDに収録されていた。

「モーツァルト:アンダンテ」は自動オルガンのための曲で、数年前に第5代メルツォーバとカチョルの連弾で聴いたことがある。

「バッハ:前奏曲とフーガ ト長調」は求職中の長男ヴィルヘルム・フリーデマンのために写譜してオーディションに備えさせた曲と言われる。息子は幸いドレスデンの教会オルガニストの職を得て12年間つとめた。この曲はイタリア風の明るい曲調で演奏技法も凝らされオルガン曲として優れていると思った。

演奏終了後にブラヴォーの声が上がるぐらいに聴衆を魅了する素晴らしい演奏であった。譜めくりストを置かずに演奏したのでRA.席に座った人はオルガニストの手元、足元がハッキリ見えて良かったと思う。(以前RA席に座って手鍵盤、足鍵盤が見えたが近年は譜めくりストがいる場合が多くて2階席や3階席から鑑賞している。今後はオルガン・ソロの場合にはRA席かLA席に座ってみる気になった。) 前半が終って解りやすいオルガン音楽を楽しめた。

後半は19世紀以降のオルガン音楽。ヴィドール、ヴィエルヌは第10代以降のオルガニストの演奏会を通して彼らの名を知るようになった。「ヴィドール:オルガン交響曲第6番」は今までに演奏会で2・3度聴いたことがある。
「オルガン交響曲第6番」はオルガン制作技術の発展によって大規模なオルガン音楽として書かれた。1878年パリ万博に際して作建設された宮殿の公共コンサートホールでヴィドール自身が初演した曲。「第1楽章 アレグロ」は足鍵盤も頻繁に使われた壮大な演奏となった。
「第4楽章 カンタービレ」はオーボエやトランペットの音色で奏でられる美しいメロディ。第1楽章と比べて響きが対照的であった。19世紀のオルガン音楽がオーケストラの交響曲のように作られていることを実感した。

第1楽章と第4楽章の間に「ヴィエルヌ:幻想小品集より “即興曲”」が演奏された。ヴィエルヌはヴィドールの弟子で印象主義の作曲家。ヴィエルヌの作品はドビュッシーのピアノ曲のオルガン版のように叙景的な特徴がある。ヴィエルヌの曲はCDでしばしば聴いている。Kitara専属オルガニストの日本語サポート活動を通して知り合った3人のオルガニスト(第10代シルヴァン・エリ、第11代シンディ・カスティーヨ、第12代ローラン=シプリアン・ジロー)がリリースしたCDの中に「ヴィエルヌの幻想小品集」より数曲が収録されている。“太陽の賛歌”、“月の光”、“ライン川で”など。今日のコンサートの前にヴィエルヌの曲を再び聴いてみた。オルガン曲に親しむと同時に彼等との交流を思い出す機会ともなっている。

ボッシとギルマンは初めて聞く名前。ボッシはヴィドールやヴィエルヌと同時代のイタリアの作曲家。フランスの作曲家のスケルツォに影響を受けたボッシはイタリア的要素を「スケルツォ」作品として多く残した。彼は演奏旅行でイタリアのオルガン楽曲を世界に広めたコンサート・オルガニストであった。明るいイタリアの雰囲気を感じさせる曲であった。
ギルマンは1878年パリ万博の際に宮殿のコンサートで「オルガン・ソナタ第1番」を初演。「第3楽章 フィナーレ」は合唱のようなオルガンの大音響で演奏された。本日のコンサートのフィナーレを飾るにふさわしい華々しい曲となった。

オルガン・コンサートはその時によって客の入りが違うが今日は多い方だったと思う。プログラミングが巧みでオルガン曲に慣れていない人でも充分に楽しめるコンサートであった。私自身の好みもあるが今日のコンサートは大満足であった。例年2回ほどのオルガン曲の鑑賞を増やしても良いと思えた。
マリアーノは“アンコール曲にバッハの小フーガを演奏します。楽しんでください。”と日本語で挨拶して聴衆に好印象を与えた。アンコール曲はニ短調の「トッカータとフーガ」と並んで有名な作品で、マリー=クレール・アランのCDで聴いている曲だと分かった。



Kitaraのバースディ 19th Anniversary (オルガン・コンサート)

新旧専属オルガ二ストの共演で祝うKitaraの開館記念日

2016年7月9日(土) 15:00開演  札幌コンサートホールKitara大ホール

出演/ ジョン・ウォルトハウゼン(第17代)、 ローラン=シプリアン・ジロー(第12代)

〈Program〉
 J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ロ短調 BWV544、 白岩優拓(北海道作曲者協会):BIRTH Ⅲ~オルガンソロのための~、  ボナル:バスクの風景より “朝のベオルギーの谷”、 フランク:3つの小品より 「英雄的小品」 ロ短調
                        以上の演奏/ John Walthausen

 バリエ:オルガンのための3つの小品 作品7より “行進曲”、 ルフェビュール=ヴェリ:演奏会用ボレロ ト短調 作品166、 J.S.バッハ(ヴィドール編曲):フルートとチェンバロのためのソナタ第2番 変ホ長調 BWV1031より “シチリアーナ”、 ボネ:大オルガンのための12の小品より “風景” 作品10-9、 ギルマン:演奏会用小品 作品24
                         以上の演奏/ Laurent - Cypyien Giraud

メルケル:4手のためのオルガン・ソナタ ニ短調 作品30より Ⅰ.アレグロ・モデラート
 モーツァルト:幻想曲 ヘ短調 K.608                            
                             連弾

オルガン・ソロの作曲家で知っている名はバッハ、フランク、ヴィドールだけ。フランク(1822-90)はパリ音楽院在学中にオルガン曲の才能が充分に評価されなかったが、後にパリ音楽院教授となって偉大な足跡を残した。彼のヴァイオリン・ソナタはコンサートで演奏曲目になることが多い有名な作品。今までもオルガン・リサイタルでフランクの作品を聴く機会があったが、今回演奏された「英雄的小品」は迫力ある曲調と抒情的な旋律が組み合わさった極めてドラマティックなオルガン曲で強く印象に残った。1878年のパリ万国博覧会でフランク自身のオルガン演奏で初演されたそうである。フランクはオルガ二ストとしても名を馳せた。

北海道の新進作曲家の作品は理解が難しかった。曲に様々な技巧が施された作品らしいが音楽の知識が足りないためか、曲の良さを解らずに想像力も働かないうちに終った。

ローラン=シプリアン・ジローは1982年、フランス・ニース生まれ。09年9月~10年8月、第12代札幌コンサートホール専属オルガニストを務めた。現在、ニ―スのノートルダム教会堂専属オルガ二スト。ラジオのパーソナリティーとしても活躍中。

「演奏会用ボレロ」は聴いていると思わず身体が浮き立つほどの魅力にあふれたダイナミックな曲。ヴィドールがバッハの器楽曲を編曲した曲集《バッハの思い出》の中の1曲「シチリアーナ」も魅力的な音楽だった。

1曲が4・5分程度の小品4曲の後に演奏された最後のソロ「演奏会用小品」は15分程度の交響的形式の作品。“コンサートのための”作品は卓越した演奏テクニックが散りばめられて聴く者を惹きつける。
後半のプログラムでオルガンコンサートも盛り上がった。ジローさんは在任中と比べて聴衆を喜ばせるプログラミングも一段と巧みになったようである。

連弾の前に2人のオルガ二ストが日本語で挨拶して一層会場が和やかな雰囲気になった。
モーツァルトの珍しいオルガン曲である〈自動オルガンのための「幻想曲」〉は数年前にKitara専属オルガ二ストの女性2人が演奏した記憶がある。
盛大な拍手に応えてのアンコール曲は「ワグナー:ワルキューレの騎行」。聴き慣れたメロディが繰り返して出てきて客も大喜び。コンサートも大いに盛り上がって無事終了した。

第17代オルガ二ストのCD発売初日でサイン会があって人々が列に並んでいた。ホワイエにジローさんの姿が見えて近寄ると彼が私に気づいた。“お久しぶりです”と言って握手を求めてきた。6年ぶりの懐かしい再会であった。

※実はジローさんがKitara専属オルガ二スト在任中に私はKitaraボランティアとして彼の日本語サポート活動に携わっていた。一年間に十数回、彼に日本語を教えていた。彼の言語習得能力は目覚ましく簡単な日本語では物足りなくて結構高度なレベルで学んでいた。平仮名、片仮名はすぐに覚え漢字も平易な漢字は覚えた。日本の文化として47文字から成る「いろは歌」にも触れた。今、思い出しても懐かしい。“色は匂へど散りぬるをわが世誰ぞ常ならむ有為の奥山今日越えて浅き夢見し酔ひもせず”を英語に訳して説明するために私自身も勉強したものだ。仮名が漢字の楷書体から草書体への変換で作られたことも具体的にいくつかの例で学習したことを懐かしく思い出している。毎月1回は会っていたので彼からも様々な刺激を受けていて思い返すと懐かしいことが沢山ある。教えることで自分も学んでいたのである。
コンサートがある度に過去と現在を結び付けてブログに綴っている。脳を活性化させる一助にもなっていると思って続けている。

オルガン・サマー ナイト・コンサート

タイトルは “Organ Summer Night Concert” となっていても北海道は春の時期。ネーミングはピンとこないが2月のウインター・コンサートは聴き逃したので、夕方ワン・コインで楽しめるオルガン・コンサートを聴いてみることにして先週チケットを買った。ウォルトハウゼンが昨年9月Kitara専属オルガニストに就任して開いたデビュー・リサイタルを聴いて以来である。5月末から1日おきにKitaraに通っていることになる。

2016年6月4日(土) 18:00開演  札幌コンサートホールKitara大ホール

出演/ ジョン・ウォルトハウゼン(第17代札幌コンサートホールKitara専属オルガニスト)

〈Program〉
 ヴィエルヌ:幻想的小品集より “月の光” 作品53-5
 ラフマニノフ(ヴィエルヌ編曲):前奏曲 嬰ハ短調 作品3-2
 ポーレ:ラウス
 デュリュフレ:オルガン組曲 作品5

ヴィエルヌ(1870-1937)というフランスの作曲家の名は10年ぐらい前に知った。2007年4月から2008年3月まで《世界オルガン名曲シリーズ10人のオルガニスト》という画期的なコンサートがオルガン音楽に親しむ切っ掛けになった。歴代10人のオルガニストによるリサイタルは全て聴いた。コンサートを通してバッハ以外に初めて聞く名の作曲家が多かった。ヴィエルヌの「幻想的小品集」より何曲か演奏されることもあった。

2007年4月からKitaraボランティア活動を始めた。同年9月から第10代~第12代まで3人の専属オルガニストに日本語を教える活動も加わってオルガン鑑賞の機会が増えた。彼らがそれぞれ作ったCDには「ヴィエルヌ:幻想的小品集」の一部が収録されている。その後のオルガン・コンサートでこの曲目の演奏があるような時には予め耳にしている。
「幻想的小品集」は各6曲から成る6巻全24曲。彼らのCDには作品53は5曲が入っている。第5曲「月の光」はべート―ヴェンとドビュッシーの曲を連想させる。月の光はロマンティックで夢見心地に誘われるような曲。ウォルトハウゼンが今日のコンサートに寄せたメッセージからも選曲の意図がうかがえた。作品53で他は4分程度の小品だが、この第5曲は約10分。

ヴィエルヌはオルガン奏者としても世界各地でコンサートを開催した。彼は同年代のラフマニノフの有名なピアノ曲として知られる前奏曲「鐘」をオルガン曲に編曲した。原曲の素晴らしさがオルガン曲で表現された。

ポーレ(1962- )は現代作曲家で彼の作品は世界各地で演奏されているというが、初めて耳にした現代音楽はリズムが不安定であり曲の理解が難しかった。
 
デュリュフレ(1902-86)のオルガン組曲は「前奏曲」、「シシリエンヌ」、「トッカータ」の3曲から成る。シチリア島の民族舞踊から生まれた“シシリエンヌ” という古い舞曲形式の曲はピアノ曲やヴァイオリン曲として聴くことが多い。(*シシリエンヌはフランス語で“シチリア―ノ”、“シチリアーナ”というイタリア語で呼ばれることもある。) 第11代の専属オルガ二ストが収録したCDにこの曲が入っていてコンサートの前に久しぶりに聴いてみた。
第1曲、第2曲の落ち着いた優しい雰囲気の曲の後に力強い伝統的な形式の「トッカータ」が続いた。前2曲とは対照的な荒々しい迫力あるフィナーレの曲。デリュフレはオルガン奏者・作曲家として名高いが、このオルガン組曲はとても聴きごたえがあった。

開演が午後6時に始まる正味45分間のコンサートは今日では珍しいが、結果的に人々が集まりやすいコンサートになったようである。〈10人のオルガ二スト〉でチケットが完売になった時も2・3回あったが、オルガン・コンサートで1500名程度の客が集まるのは度々あることではない。今日は両親と子供の親子連れの姿も目立った。45分程度は子供も飽きずに鑑賞できる適当な時間で父親も土曜午後6時の開演時間は都合が良いのだろうと思った。

今回のコンサートは個人的には過去のオルガ二ストたちとの出会いを思い出す機会にもなって良かった。

ミシェル・ブヴァ―ル オルガンリサイタル

〈Kitaraワールドソリストシリーズ〉

Kitara初のオルガンリサイタルは1997年7月12日の札幌コンサートホールオープン記念コンサート。札幌の姉妹都市ミュンヘンから世界的なオルガニスト、エドガー・クラップを迎えて行なわれた。大ホールの正面に設置された全長およそ12メートルのパイプオルガン。外観は木枠に大きな針葉樹林のように86本のパイプが並び、トランペット管116本が観客席に向かって中央部分から突き出ている。この日に巨大なオルガンからオーケストラのように奏でられた音楽を耳にした喜びは私の心に強烈な印象を残した。
その後、ジリアン・ウィーア、マリー=クレール・アラン、ミシェル・シャプイ、オリヴィエ・ラトリー、トン・コープマンなど海外の著名なオルガニストが次々とKitaraに登場した。当時は彼らの名前も初めて耳にするぐらいでオルガンに対する知識は殆ど無に等しかった。
毎年ヨーロッパの優れた若手オルガニストを招くKitara専属オルガニスト制度が1998年に始まったお陰でオルガンに親しむ機会が増えた。98~99年には「オルガンの仕組みと音楽」、「バッハのオルガン音楽」と題したオルガン入門講座にも参加した。マリー=クレール・アランのバッハ:オルガン名曲集を聴き出したのもこの頃で今でも時々耳にする。
2000年以降、それまで年2回くらいだったオルガン鑑賞がKitaraボランティア活動を始めた2007年から急に増え始めた。オルガニストに日本語を教える活動が入ってオルガンをより身近に感じるようになったのだと思う。歴代の専属オルガニストたちが学んだパリ国立高等音楽院についても知識が増え、日本に派遣するオルガニストの選考にオリヴィエ・ラトリ―が深く関わっていることも知るようになった。

今回のコンサートを機にミシェル・ブヴァ―ルの名を初めて知って、彼の業績を知り得た。

2016年4月16日(土) 14:00開演 札幌コンサートホールKitara大ホール

出演/ ミシェル・ブヴァ―ル、  宇山=ブヴァ―ル 康子

Michel Bouvardは1995年、パリ国立高等音楽院教授に就任して世界中から集まる若手オルガニストの指導にあたり、演奏家としても25ヶ国以上で千回を超えるコンサートを行っているフランス・オルガン界の巨匠。2010年からヴェルサイユ宮殿のオルガニスト。(*4名の宮殿首席オルガニストのひとり)
夫人のYasuko Uyama=Bouvardは京都出身。東京藝術大学卒業後、パリ国立高等音楽院に学ぶ。オルガンとクラヴサンの国際コンクールで2度優勝。ソロ・室内楽ともに活躍中。現在、トゥ―ルーズ地方音楽院教授、サン・ピエール教会のオルガン奏者。

〈プログラム〉 
 J.S.バッハ(イゾワール編曲):4台のチェンバロのための協奏曲 イ短調 BWV1065
 シャルパンティエ:「テ・デウム」への前奏曲
 デュモン:前奏曲 第3番、第7番、第10番、第14番
 クープラン:教区のミサより グランジュの奉献唱 
        クラヴサン曲集 第3巻 第15組曲より  
              「ショワジのミュゼット」、「居酒屋のミュゼット」
 モーツァルト:ディヴェルティメント第9番 変ロ長調 K.240
 メンデルスゾーン(スミッツ編曲):厳格な変奏曲 ニ短調 作品54
 デュプレ:行列と連祷 作品19-2
 J.ブヴァ―ル:バスク地方のノエルによる変奏曲
 J.アラン:連祷 JA119
 デュリュフレ:アランの名による前奏曲とフーガ 作品7

10分ほどのバッハの曲はヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集『調和の霊感』を原曲にして書かれた作品。よく耳にする「トッカータとフーガ」とはちょっと違った感じがしたのは当然だろう。

今日のプログラミングが絶妙と思ったのは演奏終了後の感想である。最初の曲が《バッハの音楽》、2曲目から5曲目までが《ヴェルサイユのフランス音楽》、前半最後の曲がモーツァルトがヴェルサイユ宮殿に関わるもの。休憩後の後半5曲が《ロマン派、交響楽派、ポスト交響楽派》とサブタイトルがつけられていた。

ルイ14世によって始まったヴェルサイユ時代は1682年~1789年。デュモンはルイ14世の教会音楽監督としてシャンソンを基にオルガン曲を書いた。4曲とも3手による演奏。シャルパンティエは初期のヴェルサイユ楽派を代表する作曲家で多くの教会音楽を残した。原曲はオラトリオで「前奏曲」は祝祭的な行事などで流されて親しまれているという。いろいろな編曲があるが、本日は3手のオルガンによる演奏。
上記の作曲家の名は馴染みでないが、クープランはラヴェル作曲のピアノ曲「クープランの墓」で人々に知られている。1678年に注文しされ1710年に出来上がったオルガンをヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂で披露演奏したのがフランソワ・クープラン(1668-1733)。「奉献唱」はオルガン独奏。オルガン・ミサの歴史の中で頂点に立つ傑作と言われる。(*ヴェルサイユ宮殿ではルイ14世が自ら選出した4人のオルガニストが春夏秋冬を交代で務めることになっていた。)クープランが残したクラヴサンによる曲は連弾。

モーツァルトのデヴェルティメントは18世紀中ごろに流行った嬉遊曲でアンサンブルのための自由な形式の比較的に短い曲。K.240 はザルツブルク大司教のための食卓音楽だったそうで極めて軽やかで楽しい曲。楽器編成がオーボエ2、ファゴット2、ホルン2の木管6重奏曲を4手によるオルガンのための編曲で演奏された。
モーツァルトは7歳の時にルイ15世の御前演奏をして以来何度かヴェルサイユ宮殿を訪れた。宮殿のオルガニストにとの王の誘いを断ったエピソードが伝わっている。フランス革命後に長年閉じられていた王室礼拝堂のオルガンの修復が行われた後のオルガニストに就任したのがミシェル・シャプイだった。シャプイの後任がミシェル・ブヴァ―ルである。モーツァルトの曲を演奏した理由が判明して曲の楽しさと合わせて面白かった。軽やかで心も癒される演奏は極めて楽しかった。

後半のプログラムは全てオルガン・ソロ。5人の作曲家で馴染みでないのはJ.ブヴァ―ルだけ。彼はミシェルの祖父で、バスク地方のクリスマスの主題と4つの変奏曲は親しみやすい曲作りに思えた。デュプレとアランの曲はタイトルが難しくて曲のイメージが掴めないが、高度な技術で流れるようなリズム感ある演奏。ジャン・アランは第二次世界大戦中に29歳の若さで戦死したが、パリ音楽院時代に多くの作品を残した。彼は20世紀の世界最高のオルガニストとして有名なマリー=クレールの兄としても知られる。

メンデルスゾーンはバッハのマタイ受難曲の復活演奏を行なって19世紀にバッハ音楽復興に寄与したことでの選曲かなと思った。原曲はピアノ独奏曲で数年前に曲名を知った。主題と17の変奏曲とコーダから成る15分弱の曲で本日の演奏曲で一番長い。

最後のデュリュフレの曲は若くして戦死したアランを追悼する曲で今までの演奏会でも聴いたことがある。専門的にはよく解らないがアラン(Alain)の名を音名変換して得られる音列(ラレララファ)を使って書かれているという。

Kitaraのオルガンは演奏家が望む音を出せるオルガンとして評価が高い。ブヴァ―ルはやたらに高音をドラマティックに鳴らさずに、大音量は効果的に使ったのはわずかで、細かい音も単音でなくて滑らかに流れるような和音となって心地よくホールに響き渡った。彼が紡ぐ音はまさに絶妙で聴く者の心に深く響いてきた。今まで50回以上は聴き続けたオルガン演奏会でこんな風に感じたのは初めてかもしれない。演奏終了後には他の聴衆の反応からも感動の様子が伝わってきた。オルガン演奏会では聴衆は静かに耳を傾けていて盛大な拍手があっても、歓声が上がることは経験したことが無かったと思うが、今日は歓声が上がった。

ブヴァ―ルはマイクを手にして英語であいさつ。“日本語を話せなくてすいません。Kitaraのオルガンを演奏できて嬉しく思います。”と話し、続けてアンコールのソロのクリスマス曲と2曲目のYasukoとの連弾曲を紹介して演奏。
アンコール曲は「J.ブヴァ―ル:フランスのノエル」と「ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 四季 冬より “ラルゴ”」

※Kitaraのオルガンはフランスのケルン社が2年の歳月をかけて制作して、同社の社長で製作者のダニエル・ケルンが自らKitaraでの設置と整音作業を4ヶ月にわたって行った。彼の父親アルフレッドはシュヴァイツァー博士と交流があり、博士の励ましによって会社を設立した話が伝わっている。シュヴァイツァー博士はノーベル平和賞受賞の医師として知らぬ人がないほどの偉人であるが、彼がオルガにストだったことはあまり知られていない。その点で昨年のKitaraギャラリーでのシュヴァイツァー展は良い企画だったと思う。(*彼は30歳まで学問と芸術に生きて、その後に医学を学んで奉仕の道に進む決意をした。)シュヴァィツァーは医師の資格をとってからアフリカでの医療奉仕活動に従事して、お金が必要になるとヨーロッパでオルガニストとして演奏活動を行なって得た収入を病院での活動につぎ込んでいたといわれる。彼は当時プロのオルガニストでもあった。

※昨日と今日は3ヶ月ぶりにKitaraボランティアとしてダイレクトメールの活動に参加した。ボランティア同士で作業をしながらお互いに話をしたり聞いたりして気分転換が図れた。今日の午前中の作業が早く終了して、午後のコンサートが始まるまで時間が充分にあったので中島公園内にある北海道立文学館を訪ねた。館内に他に観覧者がいなくて落ち着いて時間をかけて数年前とは違う展示物を読んだ。北海道出身の作家たちの名に親しみを覚えたり、前回までに気づかなかった情報も得れて思ったより充実した時間が過ごせた。午後のコンサートで今までにない楽しみ方が出来たのは一日の流れが好結果を生んだような気がした。









 

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ウォルトハウゼン デビューリサイタル(Kitara新専属オルガニスト)

札幌コンサートホールKitaraは2015年2月16日から4ヶ月間は改修工事のため休館となったため毎年9月から1年間に亘って活動するヨーロッパの若手オルガニストを招いていたプログラムを昨年の秋は招待を取りやめていた。今年の秋から新しい専属オルガニストを招く制度が再開された。今回は初めてアメリカ出身のオルガニストが専属オルガニストとなる。

第17代札幌コンサートホール専属オルガニスト 
ジョン・ウォルトハウゼン デビューリサイタル

2015年9月20日(日) 14:00開演  札幌コンサートホールKitara大ホール

John Walthausenは1991年、ニューヨーク生まれ。オーバリン大学でオルガンとチェンバロを学ぶ。2011年、パリ国立音楽院に入学してオルガンをオリヴィエ・ラトリー、ミシェル・ブヴァ―ルに師事。13年、最優秀の成績で修士課程を修了。欧米の各都市でリサイタルを開催し、国際オルガン・コンクールでも第1位を獲得。数多くの音楽祭にも招かれている。
現在は現代作曲家の作品を広く研究して演奏を行っている。

〈プログラム〉
 ブルーンズ(1665-97):前奏曲 ト長調
 J.S.バッハ(1685-1750):コラール「おお汚れなき神の子羊」 BWV656
                  (ライプツヒ・コラール集より)
 ヴィヴァルディ(1678-1741)(J.S.バッハ編):協奏曲 ニ短調 BWV596
 ローランド(1989- ):わたしの夢はただひとつの名を持ち
 ヴィエルヌ(1870-1937):オルガン交響曲第3番 嬰へ短調 作品28

名を初めて聞くブル-ンズはブクステフーデに師事したデンマーク出身のオルガニスト。31歳で亡くなり、生涯で遺したオルガン作品は4曲だけだった。最初に演奏されたのは5つの部分から構成された7分程度の曲。足鍵盤で2つの音を両足で同時に弾く奏法が珍しかった。

1曲目が終わって日本語で挨拶して聴衆の拍手を浴びた。
バッハのコラール集で何曲かメロディに親しんでいるものはあるが、この曲は馴染みではなかった。

ヴィヴァルディのオーケストラ作品は力強さ、華麗な演奏技術、和声の明瞭さでバッハの時代に人気があった。バッハはオーケストラでなくてもヴィヴァルディの作品が楽しめるように多くの楽曲をオルガンやチェンバロ用に編曲した。「協奏曲ニ短調」は力強い演奏であった。この曲は人気があるのか、第15代Kitara専属オルガニストのマリア・マグダレナ・カチョルがCDに収録しているのに帰宅してから気付いた。後日、聴いてみようと思う。

ウォルトハウゼンが好きな作曲家は“J.S.バッハと現代の作曲家”だそう。今回のリサイタルで彼の友人でもあるローランの作品を紹介した。ローランはフランスの作曲家で、彼が18歳の時に作曲した初めてのオルガン作品。最初から何とも独特な音の展開にビックリ。音楽祭のコンクールで特別賞を受賞した作品という。
曲を聴いた第一印象は“ニューヨークをバックグラウンドにする音楽はヨーロッパの教会音楽を基にした音楽とは土台が違う”というもの。後でプログラムの解説を読んでヨーロッパ出身の作曲家の作品と知って2度ビックリ。変な先入観は役立たずと思い知らされた。次回以降の現代の作曲家の作品を耳にする楽しみが増すことになった。

ヴィエルヌはバッハに次いでKitara専属オルガニストが演奏会やCDでその作品を多く演奏している作曲家。「幻想的小品集」と「オルガン交響曲」が特に有名な作品である。「オルガン交響曲第3番」は大曲で5楽章構成。情熱的で緊張感に満ちた作品。母親を亡くした悲しみや第一次世界大戦後の混乱に対する不安の他に、未来への希望などが表現されている。「楽器の女王」と呼ばれるオルガンを使って、管楽器を含むオーケストラの様々な音色を作り出すヴィエルヌの魅力を堪能した。

アンコール曲に「クープラン:修道院のためのミサより  テノールをティエルスで」を演奏した。

ここ1週間ボランティア活動やコンサート鑑賞で休む暇もなくて疲労感を覚えていた。体調も万全でないせいもあって鑑賞能力が低下していた感じ。そんな訳でいつものパッションが欠けていたのか演奏会に今ひとつ物足りなさを感じ取った。

オルガニストは9月1日に来札してから3週間足らずで初のコンサート開催。本人にとっては準備が大変だっただろうと思った。アメリカのオルガン音楽の紹介と日本文化に高い関心を寄せている。来日以来、何事にも意欲的に取り組んでいる様子。18日のKitara ボランティアの活動日に挨拶に現れて女性群からイケメンぶりが話題になった。ここ数年は30歳前後のオルガニストが来日していたが、久しぶりに若手のオルガニスト。ボランティアとオルガニストの交流意欲が一層高まる年になりそうである。

オルガン ウィンターコンサート

札幌雪まつり期間中にKitara Organ Winter Concert が恒例のオルガンコンサートとして例年開催されている。

2014年2月8日(日)15:00開演 札幌コンサートホールKitara大ホール
 
出演/ モニカ・メルツォ―ヴァ(第5代札幌コンサート専属オルガニスト)

Monica Melcovaは1974年スロヴァキア生まれ。94年スロヴァキアの音楽院を経て、99年ウィ-ン国立音楽大学で音楽修士号を取得。同年パリ高等音楽院でオリヴィエ・ラトリーに師事。国際コンクールで数々の賞を受賞。2002年札幌コンサートホールKitara専属オルガニストに就任。サントリーホールはじめ国内の主要なホールなどでの演奏活動を積極的に展開。帰国後03~11年は教会オルガニストを務め、06-11年は音楽院にて教鞭をとるなど幅広い活動を行っている。リサイタルの他にヨーロッパや日本でのマスタークラスも担当している。
彼女のオルガン演奏をKitaraで聴いたのは04年、07年、11年、13年に続いて今回が5回目である。13年のウィンターコンサートの模様をブログで書いた時に予想以上のアクセスがあったのは日本での知名度が高かったためと思われる。
 
〈プログラム〉
 ポワヴァン:オルガン曲集より
 J.S.バッハ:フーガ ト短調 BWV578 「小フーガ」
         シューブラ―・コラール集より「ただ神の摂理に任す者」BWV647
         トッカータとフーガ ヘ長調 BWV540
 モニカ・メルツォ―ヴァ:即興演奏
 フォーレ(パイパー編曲):パヴァ―ヌ 作品50
 ヴィエルヌ:幻想的小品集より 「ウェストミンスターの鐘」 作品54-6

ボワヴァン(1649年頃-1706)はその名を初めて聞くフランスのオルガニスト。彼が残したオルガン曲集から5曲が続けて演奏された。フルートやトランペットなどの音色をもつフランスのバロック様式の作品らしいが、バッハとは違う色彩の曲。

バッハ(1685-1750)の「小フーガ」は美しくて親しみ易い旋律を主題とした4声部のフーガ。繰り返して登場するので耳慣れている。ニ短調の「トッカータとフーガ」と同じくらい有名な曲。
シュ―ブラ―・コラール集はバッハの弟子のシューブラ―が出版したためにその名で呼ばれる。全6曲(BWV645~650)から成るコラール集の第4曲がオルガン曲に編曲された作品。マリー=クレール・アランのCDでも聴いて親しんでいるが、第1曲「目覚めよ、と呼ぶ声あり」が度々コンサートで演奏されて、聴く機会が最も多い。
ヘ長調の「トッカータとフーガ」はバッハのオルガン曲の中で最も成熟した作品のひとつとされる。

モニカ・メルツォーヴァは現在スペイン在住でバスク地方の音楽院で即興演奏を担当している。ヨーロッパや日本でのマスター・クラスも行っていて即興演奏も得意である。今回はNHK朝のテレビ小説のテーマ曲「中島みゆき:麦の唄」による即興演奏を披露した。客席を埋めた聴衆誰もが知る曲を主題にしての即興演奏は丁度テレビ小説の舞台が北海道ということもありタイミングも良く彼女の知日ぶりがうかがえた。

フォーレ(1845-1924)の「パヴァ―ヌ」はオリジナルはピアノ曲で、列になって踊るスペインの宮廷のゆったりとした舞踊曲。合唱付きの管弦楽版の方がよく知られている。オルガン曲に編曲した作品も美しい音色で素晴らしい。

ヴィエルヌ(1870-1937)の「幻想的小品集」は4つの組曲が入る作品51-54.。彼の小品集の作曲によって《コンサートのためのオルガン音楽》が普及したと言われる。Kitaraの歴代のオルガニストも彼の小品集を好んで演奏している。この作品は交響楽的な響きを持つフランス製の大型オルガンのために書かれ、ロンドンのオルガン制作者に献呈された。
「ウエストミンスターの鐘」は作品54の第6曲。1929年パリ・ノートルダム大聖堂でヴィエルヌによって初演された。
「ウエストミンスターの鐘」は日本では学校のチャイムのメロディとして知られている。授業の開始時と終了時に鳴る“キーンコーンカーンコーン”。どのくらいの聴衆がこのメロディに気付いたが知りたいものである。(尚、この曲は昨年8月にオクタヴィアン・ソニエがフェアウエル・コンサートで演奏した。)

メルツォ―ヴァは適切な箇所で日本語で挨拶したり、曲の説明を入れた。アンコール曲の説明は英語でなされた。
「スカルラッティ:ソナタ ヘ長調K.466」、「スロヴァキアのポピュラーソングによる即興演奏」。
聴衆の反応を見ながら、アンコール曲を演奏する配慮なども好感が持てた。

ステージに置いたスクリーンで常時オルガン演奏の模様が映されていたのは大変良かった。手鍵盤や足鍵盤を使う様が見て取れた。また、プログラムを見なくても、演奏前にスクリーンに演目が映し出されるのは効果的であった。「トッカータとフーガ」で足鍵盤だけを使っている場面が数分間も続いた場面は画像がハッキリ見えて良かった。(女性奏者は足鍵盤の演奏ではかなり力が必要とされることを痛感した。)

1時間の充実したコンサート。雪まつり期間中の開催で孫を連れた客や観光客も目立った。3階まで埋めた客で1600名ほどの客の入り。オルガンコンサートとしては大入りと言える。生憎の雨模様で中島公園内の「ゆきあかり街道」は楽しめなかったが、コンサート開催に向けての主催者Kitara事務局の取り組み方が良くて全体として近年のウインターコンサートとして素晴らしかったと思う。

演奏終了後の聴衆の満足度も大。 メルツォ―ヴァのCDを今まで購入していなかったので、今回は買うつもりでいた。サイン会に並んでいつものように感想を英語で述べてCDにサインをして貰った。(“CDを買わなくてもサインはもらえます”と言って、オルガニストとの交流をすすめる案内も良かった。)終了後の1階ホアイエは賑わっていてコンサートの余韻が漂っていた。
プロフィール

fsuterry

Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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