ふきのとうホールの誕生

2015年7月5日の今日、札幌駅近くの六花亭札幌本店(札幌市北4条西6丁目)に「ふきのとうホール」がオープンした。10階建てビルの6階~8階がコンサートホールとなる。音響技術の粋を極めた本格的なコンサートホールとなる。221席と小さな室内楽専用ホールであるが、舞台は広くて独奏から室内オーケストラまで多種多様な編成の演奏が楽しめる。とにかく札幌駅から会場まで地下通路が使えて便利な場所に位置する。
ホールには音楽監督を置き、弦楽四重奏とピアノ三重奏の若手グループをふきのとうホール・レジデンスアンサンブルとして迎える。

7月5日の杮落しコンサートはウィ-ン・フィルのコンサートマスター、R.ホーネックと神戸市室内合奏団を迎えてスタートした。7月5日~7月31日までオープニング・フェスティバルとして殆ど毎日のように25回のコンサートが開催される。杮落しコンサートはチケット発売早々完売となった。魅力あるコンサートが盛り沢山で私は一月末に6種類のコンサートのチケットを購入していた。
1ヶ月に亘るオープニング・フェスティバルは壮大なプロジェクトであると思う。オープニングを迎える前に7月のチケットは全て完売。

ふきのとうホールでのコンサート・シリーズは9月からスタートする。

※音楽監督:岡山 潔
 岡山潔は東京藝術大学大学院修了後、ドイツ政府給費生としてハンブルク音楽大学に学ぶ。1971~84年、ボンのベートーヴェン・ハレ管弦楽団の第1コンサートマスターを務め、その間に各地でソリストや室内楽奏者として活躍。1984年ドイツ政府より功労十字勲章授与。同年、読響の第1コンサートマスターに就任。これまでにJTが育てるアンサンブルシリーズやアフィニス音楽祭音楽監督を歴任。現在は神戸市室内合奏団の音楽監督。リゾナーレ音楽祭、真駒内六花亭ホールなどのプロデュ―スなどでも意欲的な活動を展開している。 東京藝術大学名誉教授、ウィ-ン音楽演劇大学客員教授。

※レジデンスアンサンブル
 クァルテット・ベルリン・トウキョウ(Quartet Berlin-Tokyo)
ゼッパール・トリオ(Sepperl Trio)
 
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札幌コンサートホールKitaraの休館

札幌コンサートホールKitaraは本日2月16日からホールの工事のため4ヶ月間(6月16日まで)休館となる。今回の工事は舞台設備の更新が中心となる。舞台設備は舞台機構・照明設備・音響設備を含む。ホール管理課による大まかな工事計画は次の通りである。
★舞台機構
 反射板や照明器具を吊り下げている吊物機構のモーターやワイヤーを取り換えて安全性を高める。大ホールのセリ機構のモーター交換や、セリの分割パターンを変更して多様なステージセッティングが出来るようにする。
★照明設備
 舞台上のスポットライトは照明効率の高いものに交換し、客席の照明器具は一部を除きLED化して節電を図る。多様な照明演出に対応するために最新の調光操作卓を導入する。
★音響装置
 Kitaraは最良の残響設計がなされているが、その響きのためにアナウンスの音が聞きにくくなっている。マイク用スピーカーなどの音響の設備・機器の更新を行う。また、アナログ式の音響調整卓をデジタル式に更新する。

外観や客席などの変更は予定されていない。世界的に評判の高い音響にも影響は無いと考えられている。

札幌コンサートホールが1997年7月4日にオープンしてから17年以上もの月日が経つ。定期的な点検活動を行なって必要な修理が行われているとは言え、故障した機器の部品入手が出来なくなって修理が困難な状況も発生したと想像される。しかし、現在でも音楽を楽しむために通うKitaraは色々な面で長い月日の経過を感じさせない。
ハードの面では今回の改修工事によって、より一層快適な音楽空間になることが期待できる。

私の最大の趣味は音楽鑑賞である。Kitaraのコンサートに通う回数が年平均40回で、開館10周年の折には400回を超えていた。2008年からは年60回に達し、昨年は78回にもなっていた程の音楽好きである。通算してみると、今まで音楽を聴きにKitaraに通った回数が約900回。

4ヶ月の空白は私にとって大きな打撃である。Kitaraの空間は他のホールでは埋めがたいものである。ただの貸館ではない空間がKitaraにはある。旧札幌市民会館や旧北海道厚生年金会館も当時は音楽などを楽しめるホールであったが、聴衆をもてなすホールの意味合いが違っていた。「おもてなし」はKitaraがオープンした時からの客への対応であった。東京のサントリーホールをモデルにしたレセプショニストの接客がホールに入った瞬間に心を和やかにしてくれる。

札幌にも音楽ホールがいくつかあるが、音楽を聴くだけのホールでないのが札幌コンサートホールの素晴らしさであると考えている。昨年は例年よりも他のホールでコンサートを聴く機会を増やして今年の特別な状況に備えていた。Kitaraの休館中は今のところ6枚ほどしかチケットを買っていない。

そんな状況もあり、コンサート鑑賞の度ごとに書いてきたブログも書き続けるのを躊躇している。自分の記録として書き始めて2年半にもなるので、これを区切りにしようかとも考えている。主としてクラシック音楽のジャンルで書いてきたが、半世紀ほど前の米国留学時代に書いた日記を読み返して綴ってみようかなという気持ちもある。

FC2.comには広告も載せずに長々と書き綴ってきたが、この数ヶ月に亘って悪用されて(私のブログを米国からアクセスして英語に翻訳して自分のブログにでもしている異常なアクセスをして)いるような感じもしている。ブログの会社の変な対応も気にかかっている。ここら辺が潮時かなとも思う。
過去のブログにアクセスしてくれる人が多いのが私のブログの特徴の一つだと思っているが、今まで気付かなかったことで、つい数日前に気付いて偶々見たクラシックの記事で2日続けて違うブログがランキング5位に入っていた。これにはビックリ! 気持ちが揺れ動いてしまう。 

世界一と評判の高い札幌コンサートホールKitara

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 札幌コンサートホールKitaraが音楽専用ホールとしてオープンして15周年を迎えた。年間約400件開かれるコンサートに約40万人もの人々が来ています。

 私自身これまで約700回(大ホール600回、小ホール100回)Kitaraでコンサートを楽しんでいます。

 世界中のコンサートホールで音楽を聴いて写真を撮影してきた写真家の木之下晃さんはKitaraが間違いなく世界一の音楽ホールであると言っています。20世紀末までは世界の三大ホールはウイーンの楽友協会大ホール、アムステルダムのコンセルトへボウ、ボストンのシンフォニーホールという定評がありました。今では科学技術の発展により音響効果の優れたホールが世界中に続々と誕生しています。

 Kitaraが世界最高のホールと折紙をつけられる理由は何でしょうか。

Kitaraは都心近くにありながら、中島公園という水と緑に恵まれた自然の中に造られていて、ホールの立地環境が素晴らしいのです。写真でも分かるようにガラス張りの明るく開放的なエントランスホール、公園を臨むバルコニーのある広いホアイエ(foyer)はコンサートへの期待感を膨らませてくれる空間です。

 大ホールの正面にあるパイプオルガンは雄大な大地と針葉樹林という北海道のイメージを取り入れている。ブドウの段々畑のように見えるヴィンヤード型のホールはアリーナ形式で客席(2008席)がステージを取り囲む円形劇場のようになっていてそれぞれの座席からステージが見易く演奏者と聴衆との一体感が生まれやすい。観客相互の顔も見えるため感動を分かち合いやすくなっている。客席は10のブロックに分けられ、各ブロックは壁で隔てられて、音響効果を生み出すために作られたホール内の凹凸の形状にするのに北海道の高い木材加工技術が生かされている。

 ステージの天井の巨大な音響反射板と壁面の反射壁がホールに反射音を生み出し、どの座席でもほぼ同じ音を楽しむことができると言われている。残響時間の点からも、大ホールの素晴らしさが評判になっています。座席の裏に穴が開けられていて、中に音を吸い込む効果のある材料を入れることによって人体とほぼ同じ吸音効果を持たせている。空席時と満席時との残響時間の差を少なくしているのです。Kitara大ホールの残響時間は空席時2.2秒、満席時2.0秒になっている。12年前当時NHK交響楽団の音楽監督であったシャルル・デュトワは「リハーサルと本番で響きの違いが少ないので、音響の良さは日本一」と太鼓判を押しているのも納得です。

 クラシックのコンサートに適した長さの残響時間を得るためには大きな空間容積が必要です。目安として一つの座席あたり10.5立方メートルが必要とされていますが、世界でも名高い東京サントリーホールの10.5立方メートルに対してKitaraは14.34立方メートルあります。天井の高さがサントリーホールの13メートルに対してKitaraは23メートルあるのです。これらの点からも札幌コンサートホールの音響がより優れていることが解ります。
 
 Kitaraのホールの素晴らしさが世界に伝わって,それまでに多くの日本の音楽ホールの音響設計に携わってきた東京の永田音響設計は一躍脚光を浴びることになったようである。

 現在、世界で最も輝いている指揮者の一人であるワレリー・ゲルギエフは10年前Kitaraで初めて指揮をした時に音響の素晴らしさに感動して、永田音響設計に依頼してロシアのサンクトぺテルブルグのマリインスキー劇場の大ホールをKitaraをモデルにして2006年に完成させた話は有名である。

 Kitaraがオープンした1997年7月4日以降2.3年の間に数多くの世界的に有名な指揮者や演奏家が札幌を訪れ、音響の素晴らしさを異口同音に絶賛し、世界中の音楽家の間でその評判が伝わったらしい。Kitaraの評判を聞いて訪れるオーケストラや演奏家に加えてホールの視察に来た人も多く、2001年にはフィンランドのヘルシンキ管弦楽団の演奏時には楽団関係者や当時ロスアンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督のエサ=ペッカ・サロネンも同行していたようである。2003年ロスアンゼルスにWalt Disney Concert Hallが完成し、フィンランドのフィンランディアの大ホールも札幌を視察の後でKitaraを参考にして出来たホールである。

 世界最高の指揮者の一人ロリーン・マゼールは2013年4月のミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の来札でKitara でのコンサートが4度目になるが、2003年に初めてKitaraに来た時、楽屋に入る前にホールの中を時間をかけて全部見て歩いたほどKitaraの施設の素晴らしさに感動したそうです。

 Kitaraを訪れた世界の優れた指揮者や演奏家たちが札幌コンサートホールを世界最良のホールの一つと折紙をつける理由が少しでもお分かり頂けたら嬉しいです。

 最後になりますが、11月にゲルギエフがマリインスキー劇場管弦楽団を率いての来札公演(私自身は6回目)、2013年2月にはサロネンがフィルハーモ二ア管弦楽団とKitaraで初公演なのでシーズン当初から心待ちにしています。




 
 





 
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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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