読売日本交響楽団 創立50周年記念事業《三大協奏曲》 in 札幌

 今日12月6日と明日12月7日に読売日本交響楽団創立50周年記念事業としてもっとクラシックを《三大交響曲》&《三大協奏曲》連続公演 in 札幌が開幕。

 読売日響はたびたび北海道公演を行っているが、私は92年・93年・99年の小林研一郎指揮と 04年沼尻竜典指揮のコンサート以来になる。

 6日は第1夜として三大協奏曲 指揮は下野竜也
下野竜也は06年読売日響正指揮者に就任して以降、目覚ましい活躍ぶりで日本の指揮界のトップに躍り出た。若手指揮者の中でも群を抜く存在で今や中堅として国内のオーケストラの客演も多いが、09年にはチェコ・フィルに客演するなど海外でも活躍の場を広げている。
 
今日のプログラムは メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
           ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調
           チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調
 
 ヴァイオリンの成田達輝は15歳で東京音楽コンクール優勝、2010年ロン=ティボ―国際コンクール第2位、12年エリザベ-ト王妃国際コンクール第2位と輝かしい実績を上げている。札幌出身ということで更に親近感が湧く期待の星である。

 メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は三大ヴァイオリン協奏曲の一つで、幸福感に溢れた伸びやかな曲を若手が弾くと一層輝やかしさが増す。成田達輝は長身で格好よくて、ステージでの動作も華がある。度胸もあって鮮やかな演奏であったが、演奏終了後コンサートマスターに感謝の意を表す握手を求めなかったのは緊張して上がっていたのだろうと思った。

 *ベートーヴェンやブラームスの場合は必ずしも「二長調」と付け加えなくてもよいが、メンデルスゾーンの場合は必ず「ホ短調」と示すのはメンデルスゾーンは「ニ短調」の作品もあるからです。

 チェロの宮田大は2009年ロストロボーヴィチ国際コンクールで日本人として初の優勝。小沢征爾が体調が充分でなく公演キャンセルを余儀なくされる状況で、水戸室内管弦樂団の定期演奏会では小澤が無理を押してタクトを振ったほど、宮田大は世界での活躍が期待される日本の逸材である。その演奏会の模様がNHKのEテレで放送されて全国的にも話題となった。
 
 ドヴォルザークの≪チェロ協奏曲≫はアメリカ滞在中に曲の大部分が作られたが、故国ボヘミアへの想いや情熱に満ち溢れた作品であり、最も有名なチェロ協奏曲として知られる。
 宮田大の奏でるチェロ特有の極めて美しい旋律がKitaraのホールに朗々と響き渡る瞬間は今迄に経験したことのないほどの至福の時であった。S席の1階中央の席で聴いたこともあって音響が一層素晴らしく、ソリストの表情の変化も手に取るように見れたこともあって感無量だった。演奏後の聴衆の反応も凄かった。皆が感動している様子が互いに伝わってきた。


 辻井伸行は今や知らない人がいない程の有名人で近頃のコンサートはチケットがすぐ完売になる人気者である。私が初めて辻井伸行のコンサートを聴いたのは08年2月であった。
 ヴァイオリニスト五嶋龍と同じ年齢で境遇は違うがテレビの特別番組で注目を浴び、07年12月末から08年3月始めにかけて「デビューアルバム発売記念辻井伸行ピアノ・リサイタル」として全国ツアーを行った。その時はショパンの≪幻想曲≫、≪子守歌≫、≪舟歌≫、≪スケルツォ第2番≫、ベートーヴェンの≪月光≫, ≪熱情≫、ラヴェルの≪水の戯れ≫、リストの≪ハンガリー狂詩曲第2番≫や辻井の自作の曲を披露して即興演奏も試みた。幅広いレパートリーで将来性のあるピアニストの印象を受けた。

 09年6月ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール優勝の後の日本での爆発的な人気は述べるまでもない。09年10年札幌でのリサイタルでは、ベートーヴェンの≪悲愴≫、≪熱情≫やショパンの≪バラード第1番≫、≪アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ≫などを演奏して満席の客の期待に応えた。

 辻井伸行日本ツアー2011~12では12年1月に札幌公演を行ない、モーツァルトの≪きらきら星変奏曲≫、≪ピアノ・ソナタ第10番≫、ベートーヴェンの≪テンペスト≫、≪ワルトシュタイン≫を演奏してレパートリーを更に広げた。

 今日の辻井は休憩後のプログラムの後半に満を持して登場したが、時間は20時40分頃になっていた。
チャイコフスキーの≪ピアノ協奏曲第1番≫はピアノ曲の中でも特にポピュラーな作品である。雄大で豪壮な旋律で始まりウクライナ民謡の抒情的な曲風も表れ、舞曲風の活発さと優美なメロディのコントラストは魅力的で壮大なフィナーレで終わった。私自身は残念なことに集中力が途切れてしまい、聴き慣れた曲や演奏者への慣れがあったのか最初から最後までコンセントレーションが維持できなかった。

 辻井の演奏に聴衆から万雷の拍手が贈られ、彼は何度もステージに登場して感謝の礼を重ねた。
最後に若いソリスト3人が勢揃いしてステージに現れ、拍手と歓声がしばらく止まなかった。
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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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